専門用語まるわかり

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階調(かいちょう)
写真などのハイライトからシャドウに至る濃度の段階をいい、グラデーションともいう。
解像度(かいぞうど)
画像やプリンタなどに木目の細かさを示すもので、dpi(またはppi)という単位で表される。dpiは1インチあたりいくつのドット(点)があるかを表すもので、この値が大きいほど繊細な画像を表現することができる。ただし、画像データの品質は最終的には全体のドット(ピクセル)の数により決まり、画像のサイズを変更して大きく扱おうとしても、ドットの数は一定なので、解像度は逆に下がることになる。
拡張子(かくちょうし)
ファイル名のあとに続けて指定する文字列のこと。
かけ合わせ(かけあわせ)
カラー印刷の際に、2色以上のインキを刷り合せて色を再現すること。ベタや平網の場合に掛け合わせができる。
加工(かこう)
印刷前、印刷後に製品として仕上げるための作業で、表面加工や製本加工などの総称。
カス(かす)
粘着ラベルなどの印刷・加工工程で、ダイカット後除去される表面基材の不要部分のこと。
カス取り(かすとり)
粘着ラベルなどの印刷・加工において印刷ダイカット後、不要部分(カス)を取り除くこと。
活字(かつじ)
金属の四角柱の先に文字や記号を掘り込んだもので、活版印刷に使用される。
活版印刷(かっぱんいんさつ)
活字を組んで印刷する活字組版印刷の略。凸版印刷の一種。
合本(がっぽん)
同じサイズのいくつかの印刷物を一冊の冊子に仕上げること。
角トンボ(かどとんぼ)
台紙の四隅に仕上がりと断裁の見当アタリを示すトンボで、仕上がりトンボともいう。
角丸断裁(かどまるだんさい)
製品の角を角丸機で丸く切り落とす加工。
かぶり
断裁機の刃が摩耗して切れ味が悪いか、または断裁機が摩耗しているかのいずれかに多く原因がみられたとき、用紙または本などを断裁する際、断裁面が湾曲して寸法の誤差が生じること。
紙くせ(かみくせ)
室温、湿度や紙の保存状態、期間などによって紙が平坦にならないで反りやうねりなどの状態を示すこと。「波うち」「おちょこ」「カール」「やま」「たに」「くら」「傾斜」などの名称のくせがある。
紙むけ(かみむけ)
インキのタック値が増大したり、印刷速度が速くなると、紙の表面の繊維や塗布物がむけてくること。
紙目(かみめ)
用紙を製造する抄紙機から流れ出る方向を「タテ目」といい、それと直角の方向を「ヨコ目」という。
紙焼き(かみやき)
写植文字や写真などを印画紙に焼きつけることや焼きつけたもの。
空押(からおし)
文字や模様の凹凸の型を作り、その間に紙を挟み、熱と圧を加え、本の表紙などの厚い紙に凹凸をつける加工で、表側に当たる型に金や銀などの箔を貼りつけ、凹凸をつける加工を箔押という。
カラースキャナー(からーすきゃなー)
カラー原稿を分解し、網点を入れ、4色それぞれのフィルムを作る機械。
カラーチップ(からーちっぷ)
特色の色指定の際使用される紙片のことをいい、DIC(大日本科学工業)やPANTONE、東洋インキ製造などのカラーチップがある。
カラーバランス(からーばらんす)
カラーフィルムの3原色の発色性の釣り合いや、分色版の釣り合いのことをいい、このバランスがとれていることが重要である。
カラーチャート(からーちゃーと)
製版、印刷の標準にするため、標準の用紙とインキで3原色とスミ版の各版の網点面積率を段階的に変化させて重ね刷りした色の見本。網点面積が0~100%の11段階のもの、16段階のものなどがある。
カラー分解(からーぶんかい)
原稿をC(藍)、M(紅)、Y(黄)、K(スミ)の4色に分解すること。
含浸紙(がんしんし)
耐水性、耐摩擦性、耐油性などの性能を紙に付与するために、いろいろなエマルジョン、溶液などを含浸させた紙のこと。
完全原稿(かんぜんげんこう)
必要な原稿類(写真、図版、版下など)が揃い、必要な指示なども完了しそのままの状態で製版作業にかかれる原稿。
乾燥ひずみ(かんそうひずみ)
抄紙工程、加工工程で乾燥を行ったときに、伸縮により紙や加工紙などの内部に残留するひずみ。
感度(かんど)
写真フィルム、製版感材などが露光に対しどの程度の敏感さを持っているかを数値で表したもので、感光度ともいう。
カンプ(かんぷ)
プレゼンテーション用などに用いる、仕上った際、どのようになるかをわかりやすくしたスケッチ。
観音折(かんのんおり)
製本の折り方の一種で、見開きページの両側を内側に折りたたんだもの。両端が折られているものを「両観音折(りょうかんのん)」ともいい、これに対して一方のみが折りたたまれているものを「片観音折(かたかんのん)」といい、本の目次や折表などによく使われる。
顔料(がんりょう)
印刷インキや塗料などの色を作る際に用いられる不溶性の粉末。

菊判(きくばん)
洋紙のサイズの一種。
キャストコート紙(きゃすとこーとし)
表面に強い光沢のある紙で、原紙上に塗布したクレイなどの塗料がなま乾きのときに鏡のように仕上げたシリンダー面に押し付けて作る高級塗工紙。
キャプション(きゃぷしょん)
写真や図版などの説明文。
級数(きゅうすう)
無地の大きさを表す単位で1級は0.25mm(=写植機のハ送り幅)
ギヤ目(ぎやめ)
印刷の際、紙の進行方向に対し直角の方向に生じる縞状のムラのような汚れで、胴回転歯車の誤差や胴仕立ての不良などによって起こる印刷不良事故の1つ。
清刷り(きよずり)
ロゴなどの色や形の標準となる見本を、平滑な白い紙に印刷したもの。
切り抜き(きりぬき)
写真などの不要な部分を切り取ること。
金赤(きんあか)
Y(黄)100%とM(紅)100%を掛け合わせて再現した色。
禁則処理(きんそくしょり)
文章の体裁を整えるために、特定の文字が行頭や行末にこないように調整したり、一連の数字が業をまたがないように調整する処理。
禁則文字(きんそくもじ)
行頭や行末にあると読みにくい文字。「々ゝゞ〃」などの繰返しを意味する文字や、「」)])"」などの括弧記号(パーレン)や、 「.,。・!?」などの句読点やカンマや、拗音(ぁぃぅぇぉゃゅょ)・促音(っ)・音引(ー)などがあり、行末禁則文字には「{「(["」などの括弧記号(パーレン)などがある。
斤量(きんりょう)
従来、用紙の重量の単位として「斤」を用いていたことからその名を使用していたが、現在は「kg」に統一され、連量と呼ぶのが一般的である。 

クイックセットインキ(くいっくせっといんき)
速乾性インキのこと。
口絵(くちえ)
書籍や雑誌などの巻頭の写真や絵のこと。
グラデーション
規則的、連続的に色濃度を変化させたもの。階調ともいう。
グラビア印刷(ぐらびあいんさつ)
凹版を用いた印刷方式の一種であり、代表的なもの。色調の再現性がよく、美術書などの印刷によく用いられる。版が高価なため、オフセット印刷が代わりとして用いられることがある。
クラフト紙(くらふとし)
クラフトパルプを原料として抄造された紙で、強度が大きいため包装紙や結束用の封筒に使用される。
クリーナー(くりーなー)
抄造工程で紙料液中に含まれる異物を除去する装置のこと。
クレイ(くれい)
紙に白さと平滑性を与えるために表面に塗工される白い粘度質のものの総称。
グレースケール(ぐれーすけーる)
白から黒までを一定の濃度差をつけて256段階に並べたもので、撮影や焼付けの際の基準として利用され、反射用と透過用がある。
グロスインキ(ぐろすいんき)
とくに強い光沢を有するインキのこと。
咥え(くわえ)
枚葉紙の印刷の際、印刷機の咥え爪に咥えられた側の印刷紙の端のこと。咥え部分には印刷は不可。
咥えしろ(くわえしろ)
咥え部分の余白。
咥え尻(くわえじり)
枚葉印刷紙の「咥え」と反対側の端のこと。

罫・罫線(けい・けいせん)
線の総称。
軽印刷(けいいんさつ)
比較的安価で簡単に印刷物を作る印刷方式の総称で、孔版、タイプ、小型のオフセット印刷などを指す。
蛍光インキ(けいこういんき)
蛍光顔料を用いたインキで、ポスターや広告物などに用いると鮮やかで効果の大きいインキ。
軽量コート紙(けいりょうこーとし)
上質紙・中質紙に両面で15mg/㎡程度の塗料を塗布した紙の総称。
罫下(けいした)
本の地(下部)。
化粧・化粧断(けしょう・けしょうだち)
最後の断裁仕上げのこと。
毛抜き合わせ(けぬきあわせ)
隣の絵柄が重ならないよう、また隙間ができないよう位置を合せること。
ゲージ(げーじ)
本来はものの長さ、幅、厚さ、太さを測る測定用の計器などの総称をいうが、版下の場合はJIS規格の仕上がり規格寸法や、版面、トンボ、ノンブル、柱などをフィルムに焼き込んだチェック用のゲージや罫線ゲージがある。チェック用に必要なもの。
毛羽立ち(けばだち)
紙の表面のパルプ繊維が起毛した状態になっていること。表面を摩擦したり、印刷したときに発生する。
下版(げはん)
校了になった組み版やフィルムなどを製版・印刷工程にまわすこと。
ゲラ刷り(げらずり)
校正刷りのことで、活版では組み上げた版を「ゲラ」と呼ばれる箱に入れておくが、この箱のまま校正機にかけていたことから呼ばれる。
原稿(げんこう)
印刷物に使用する文字や画像の総称をいう。
現像(げんぞう)
感光材料に露光をすることによって生じた像を化学的に処理し、可視像に変えることや感光膜を有する版材に露光した後で、未露光部の膜を除去する操作をいう。
見当・見当合わせ(けんとう・けんとうあわせ)
同一印刷面の各色のずれや表裏の印刷位置のずれがないように、位置を合せること。
検版(けんぱん)
刷版を印刷にかける前に原版フィルム、校了紙、指示書などと照合し、再確認する作業・検査のこと。または、原版フィルムの作業・検査のことをいう。

号・号数(ごう・ごうすう)
活字のサイズの単位で、大きい順に1号、2号……。 
合紙(ごうし)
紙を貼り合わせること。
硬質塩ビ貼(こうしつえんびばり)
塩化ビニールのシートに接着剤を塗布して、熱圧着を加える加工のことで、鏡のような艶が生まれる。
校正(こうせい)
校正刷りなどをもとに、指示したどとおりか確認すること。
校正記号(こうせいきごう)
校正時に用いる訂正や指示を表す記号。
校正紙(こうせいし)
校正するために試し刷りした印刷物やその用紙のこと。
合成紙(ごうせいし)
化学合成パルプを使用した洋紙。
校正刷り(こうせいずり)
実際に印刷に入る前の校正に用いる試し刷りのこと。刷り上がりの色調効果などを見るのが目的で専用の校正機が用いられる。最初の校正刷りを「初校」といい、二度目以降「二校」「三校」…と続く。
後送原稿(こうそうげんこう)
製版を始めるまでに揃わない原稿で作業が始まってから送られてくる原稿のこと。
孔版印刷(こうはんいんさつ)
スクリーン版に穴をあけ、その穴を通してインキを紙に転写する印刷方式。曲面の印刷などが可能なため、Tシャツなどの衣料や容器の印刷に利用される。シルクスクリーン印刷などはその一種。
校了(こうりょう)
校正が終わり、本刷りの許可がでること。そのときの校正刷りを「校了紙」という。また校正が最後、印刷会社の判断で本刷りにかかる場合を「責任校正(責了)」といい、その時の校正刷りを「責了紙」という。
小口(こぐち)
本の背の部分を除く三方をいい、特に背の反対側のことをいうことが多い。
腰巻(こしまき)
本の帯のこと。
誤植(ごしょく)
写植などで文字を打ち間違えること。または打ち間違えた文字のこと。
ゴースト(ごーすと)
ベタ刷りなどのときに出るムラで、他の印刷部分にインキを消費してしまって必要な部分にまでインキが供給されず起こることなどがある。
コーテッド紙(こーてっどし)
塗工紙のこと。
コート紙(こーとし)
塗工紙の一種で上・中質紙の両面20g/㎡程度のクレイを塗工した洋紙。アート紙に比べ安価であり、イルミネーションアートとも呼ばれる。
コントラスト(こんとらすと)
写真画像の濃度の高い部分と淡い部分の対比をいう。
コンパウンド(こんぱうんど)
インキに混ぜ合わせ、インキの流れやタックを調整する補助剤で、主成分がワックスなので使いすぎると障害になる恐れがある。  

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